変形性股関節症 手術回避特化型の保存療法

<当院の保存療法の特徴>
- シンプルで再現性が高い。
- 「病院で手術です」と言われたが、保存療法で何とかしたい方に向いている。
- 病院で教えてくれない変形性股関節症の運動療法・自己ケアのやり方が分かる。
- 股関節のみならず、体全体の健康力増進、健康寿命を伸ばす。
<当院の保存療法を受けるメリット>
- 遠回りせずスムーズに股関節のケアが出来る。
- 股関節に負担のかからない体の使い方が学べる。
- 「手術をしない」という選択肢が増える。
<当院の保存療法を受けるデメリット>
- 運動療法(パーソナルトレーニング)を行い、自分の体は自分で治す意識を持たねばならない。
- 施術のみを希望する方には向いていない。
効果第一主義
変形性股関節症の『痛み、拘縮、炎症』を改善します。
~(進行期・末期に対応)手術をしたくない、保存療法をお探しの方~
~ 股関節唇損傷・股関節インピンジメント(FAI)・水がたまっている ~
~ 骨切り手術・ペルテス病手術を受けたが痛みや違和感でお悩みの方へ ~
はじめに
当院は、『病院へ行っても検査と薬だけで、痛みが我慢できなくなったら手術です。』と言われて、不安を抱えている方のお力になれればという思いで変形性股関節症の保存療法を行っております。
変形性股関節症に対する当院の保存療法の考え方
以下は、内容が少し難しい話になるので、手術をしないで治したいとお考えの方のみお読みください。
まず、基本的な股関節の解剖は知っておいてください。

そもそも、変形性股関節症の股関節の痛みはどこからくるのか…
①摩耗した関節軟骨粉により生じた滑膜炎による痛み
②股関節周囲の筋肉疲労によるだるさや痛み
③股関節症が進行したときの軟骨下骨層の破壊や硬化による痛み
④機械的刺激に誘発された滑膜炎症の痛み引用元:【図解入門よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ (How‐nual Visual Guide Book)】
つまり、股関節の痛みは、「滑膜炎の痛み、筋肉(軟部組織)の痛み、骨の痛み」から起こります。
また、上記の本には解説が載っていませんが、股関節の痛みで重要なのが「靭帯、関節包の拘縮による痛み」です。(ちなみに、軟骨には痛覚を感じる神経がないので、軟骨がいくらすり減ったとしても軟骨自体が痛みを感じることはありません。)
「手術回避が可能かセルフチェック」のQ4.以外がYesのあなたの股関節の痛みは、滑膜炎、軟部組織(関節包・靭帯・筋、筋膜・脂肪体 など)の拘縮・滑走不全が原因で起こるので、保存療法が有効であり基本的に手術を必要としません。
股関節内のうずく痛みは、滑膜の炎症が痛みの主な要因になります。

滑膜炎から来るうずく様な痛みを取りのぞくためには
『股関節腔内の圧力を減らして滑液循環を良くし、軟骨に栄養をたくさん与えて、軟骨粉などの不純物を取りのぞく』
ことが必要です。

そうすることによって、滑膜炎の炎症は治まり股関節の中の環境が良好に保たれるようになります。
ご存知の通り、股関節腔や股関節の軟骨には血管が通っておりません。つまり、血管がないので循環が悪く栄養も行きずらく不純物もたまりやすく修復されにくい状態になるのです。一般的に変形性股関節症が治りにくいというのも、そこに要因があります。滑膜や大腿骨頭には血管も神経もあるのでそこに炎症が起こると激しい痛みが起こります。
Q.筋肉を緩めるだけではだめなの? 筋トレは?
A.変形性股関節症の方の股関節周囲の筋肉はガチガチに硬くなっています。なので筋肉を緩める(ほぐす)ことはととても大切であり、筋肉を緩めることにより、筋緊張由来の痛みは消失していきます。
多くの整骨院、整体では、「股関節の痛みの原因は筋肉である」として筋肉を緩めることに重点を置いた施術をしております。また、炎症が痛みの要因であることを否定している場合も多くあります。
しかし実際の股関節の中は、
病期が進行した方々の股関節の中にはひどい炎症が起こっていて、相当数の方々は、関節に水がたまっているだけでなく関節内に出血している場合もあるのです。
~(中略)~
実際に股関節を開いて中をみると驚くほど炎症反応や変形が進んでいる。
~(中略)~実際の大腿骨頭は予想以上の炎症性組織に蝕まれていて…引用元:【股関節~僕にまかせて!股関節についてもっと詳しく知りたいと願う方々へ】
となっています。
変形性股関節症の方の股関節周囲の筋肉が硬く緊張しているのは、「防御性収縮」といって、炎症を起こした股関節を保護するために起こる現象です。
筋肉を緩めただけでは股関節内の炎症を鎮めることは出来ず、また、股関節腔内の循環は促進されないので「股関節を修復する」という意味で不十分です。
また、筋トレも「股関節腔内の圧力を減らす」ことや「股関節腔内の循環を促進」することはできません。炎症を取り去るには股関節内の圧力を減らし、関節液の循環を良好に保つことが必要条件です。
手術しないで改善させるにはどうすればよい?
変形性股関節症の股関節内圧は常に高い状態にあります。なので、股関節内の圧力を軽減させて、滑液の循環を良好に保たなければなりません。
股関節内の循環は滑膜からしみ出た関節液によって行われています。
股関節の再建は、〔注:再建(さいけん)とは、壊れたものを再びたて直す ことです〕
にかかっています。
どれだけ筋力アップしたかはほとんど関係ありません。
ここで問題なのが、『関節液は心臓のポンプ作用によっては循環されない』ということです。なので、関節液の循環を良くするためには、免荷(めんか)のもとで股関節を自動的、他動的に動かしてあげるしか方法がありません。
関節液(滑液)の粘度(粘り気)は、不動(動かさないこと)によって上昇し、関節の動きも悪くなって軟骨への栄養供給が低下するので、やはり積極的に股関節を動かすことが大切になります。
(免荷とは … 体重がかからないようにすること)
そういう意味で、最近テレビや雑誌などで話題になっている『貧乏ゆすり(ジグリング)』は関節液の循環促進に有効な方法です。ただし、一日に3~4時間(ジグリング)を毎日実践しなくてはならないことと、寛骨臼形成不全では効果が期待できないこと、そして、靭帯・筋肉の拘縮からくる痛みの場合、効果がないばかりかかえって逆に痛みを助長してしまうことがある。などの欠点もあります。
より積極的に保存療法をしたい方は専門知識を持った当院にお任せください
股関節腔内の関節液(滑液)の循環、拘縮の除去を第一に考えた施術です。

変形性股関節症を改善させるために必要な施術項目
「木を見て森を見ず」と言いますが、変形性股関節症を手術しないで回復させるためには、西洋医学のように体を部分に分けて(股関節が悪いから股関節だけしか診ない)考えると上手くいきません。
東洋医学的な考え方に、「症状のある部分は心や体全体の一部として機能している」また、「体の一部は心と体全体に影響を与えている」というのがあります。まさにその通りで、変形性股関節症への療法は、股関節だけの施術や筋肉(筋膜を含める)を緩めるだけでは不十分であり、体全体のケアが必要であり、主に下記の項目をすべてクリアする必要があります。
- 股関節腔の拡大、圧力の軽減。
- 股関節腔内の滑液循環の促進
- 股関節周囲の靭帯、関節包、筋肉、筋膜、骨膜の拘縮を除去
- 負担がかかっている大腿や下腿の筋緊張の緩和。膝や足首、足の甲高、外反母趾への施術
- 負担がかかっている背骨全体の柔軟性の確保。首、背中、腰の筋緊張の緩和
- 肩関節の柔軟性(肩関節と股関節はお互いに影響しあって動きます)
- アライメントを整える(背骨や骨盤、膝や足首などの配列を力学的に無理のない並びに整える)
- 運動療法(手術回避率94%のPSTR エクササイズを指導)、適切な生活指導
【変形性股関節症の方で股関節以外に起こる痛みの好発部位・症状】
- 太ももの痛み
- 膝の痛み、二次性の変形性膝関節症(Coxitis knee)
- 腰痛、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛(hip spine syndrome)
- 足の痛み(外反母趾、足裏の痛み、足の甲の痛み)
- 肩関節の痛み
- 首の痛み、肩こり、背中の痛み
※ 当院では、股関節症は股関節の痛みだけでなく、体中すべての痛みや症状を取りのぞくことが大切と考えております。

筋肉量や筋力アップは上記を施術して痛みが取れて関節が回復してくれば、体を動かせるようになるので自然とついてきます。たとえ今、筋肉が痩せていたとしても筋トレは必要ありません。そもそも痛みがあれば筋トレしても筋肉はつきません。(ちなみに、貧乏ゆすりの考案者である柳川リハビリテーション病院の(故)井上明生 名誉院長も、筋トレや水中歩行は股関節への負担を増大させるとして禁止しております。また、鎮痛剤の服用も控えるように指示されています。)
※ 病院では検査と痛み止めだけで、あとは経過観察、痛みが我慢できなくなったら手術。という流れに不安を抱えていらる方が多くいらっしゃいます。
当院は、専門家として変形性股関節症の進行期や末期の患者さんにも対応しております。
『病院で手術を勧められているけど、手術はしたくない』でも、どうしたら良いか分からずに悩んでいる。何か良いリハビリはないのか、良い保存療法はないのか、そんな方々のお悩みを解決するべく日々の施術にあたっております。強い刺激や痛い刺激、肘を使った深部への強圧刺激、関節をボキっと鳴らすような矯正はしておりません。
おひとりで悩まないで、お気軽にご相談ください。痛くない施術で回復へと導きます。
寛骨臼形成不全のある方はこちらも合わせて御覧ください。→ 寛骨臼形成不全