ジグリングで痛む
股関節の内部には血管がないため、安静にしているだけでは回復が難しいとされています。そのため、股関節内の循環を改善するには、積極的に股関節を動かすことが重要です。ただし、圧力をかけながら動かすと軟骨へのダメージが大きくなるため、免荷(めんか:体重をかけない状態)で動かす必要があります。
その方法の一つとして知られているのが ジグリング(いわゆる貧乏ゆすり)です。股関節の軟骨再生に良いとされていますが、実際に行うと痛みを感じたり、痛みが悪化してしまう人もいます。では、なぜ痛みが生じるのでしょうか?
ジグリングで痛みを感じる人へ
ジグリングで痛みが出る要因
ジグリングを自分で行う場合、筋力を使って動かすことになります。痛みがある患部に硬さや拘縮(こうしゅく:関節や筋肉がこわばること)、滑走不全(かっそうふぜん:組織同士の滑りが悪くなること)があると、筋力を使って動かす際に痛みを伴うことがあります。
また、健康ゆすり器などの器具を使って他動的に動かしても、痛みが増すことがあります。 この場合も、やはり患部に拘縮や滑走不全があるためと考えられます。
一方で、施術者がサポートし、筋力を使わずに拘縮や滑走不全を防ぎながら他動的にジグリングを行うと、痛みを感じないケースがよくあります。 そのため、痛みがある場合は無理に自分で行わず、股関節専門の当院へご相談ください。