側弯で痛みや体調不良が起こりやすい方へ
側弯症といってもその種類はさまざまです。当院では、成長期の子供に起こる特発性側弯と不良姿勢によって起こる機能性側弯を分けて考えています。
特発性とは違う機能性側弯症とは
機能性側弯症を大きく分けると…
① 不良姿勢やストレスなどにより体を歪め、曲がっている状態。
② 椎間板ヘルニアやぎっくり腰など、痛みのために体を歪め、曲がっている状態。
があり、外的要因や心的要因により起こる体の変形(側弯)のことです。
① 不良姿勢によるもの
一般に言う「体のゆがみ」から起こるもので、いわゆる悪い姿勢から起こるものです。
骨盤のゆがみ、背骨のずれ、股関節症などによる脚長差からくるもの、外反母趾、偏平足、顎関節症などからくるものです。また、不良姿勢はストレスなど心理的要因からも起こります。
体の痛み、体調不良として症状が出ることが多く、肩こりや首痛、頭痛、腰痛、逆流性食道炎、膝痛、股関節痛、背中の痛み、坐骨神経痛など、さまざまな症状を起こす可能性があります。
② 痛みのためにゆがむもの
ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、寝違えやねん挫、打撲など、痛みをかばうために取るゆがんだ姿勢です。
☆子どもの頃、特発性側弯で無症状だった方が大人になって背中の痛みや腰痛、股関節の痛みを感じるようになった場合、そのほとんどが機能性側弯症の合併によるものと考えられます。