体がゆがむ姿勢や癖、生活習慣をチェック

健康な体を保つために、姿勢のチェックをしましょう。

横向きでテレビを見たり、本や雑誌を読むことがよくある

横向きでテレビを見たり、雑誌よ読む

首肩こり、腰痛が抜けないのではないですか?

横向きになってテレビを見たり、本や雑誌を読んだりする姿勢は、腕から肩甲骨にかけて無理な力が常にかかる状態になるので、筋力に左右差をつくることに繋がり、筋肉疲労が蓄積されていきます。また、膝や股関節が痛い方は、痛い側を上にして横になることが多いので注意しましょう。

横座りやペタンコ座り(アヒル座り)をよく行う

横座り、アヒル座りをする

足を横に崩したり、ペタンと両足を開いて座る格好は、女の子によく見られますが、これらの姿勢を長時間続けることにより、足首から膝、股関節から骨盤、腰椎へと歪みを作ることに繋がります。

特にアヒル座りは、寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)による変形性股関節症や内股O脚の原因になることが多くあります。

【寛骨臼形成不全】

大腿骨の前捻角が小さいまま育たなくなるので、寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)による変形性股関節症のリスクが高まります。

【内股O脚とは…】

O脚には大きく3つの種類があります。
1.真性のO脚
2.内股O脚
3.外股O脚

それらはみな右と左の膝の間に隙間が出来るのですが、お皿の向きに違いがあります。
・真性は、お皿が真正面を向いています。
・内股は、お皿が内側を向いています。
・外股は、お皿が外側を向いています。

足の開きが左右で違う

足の開きが左右で違う

股関節の開閉に左右差がある場合、体の重心が狂っている可能性があります。

重心側(体重が掛かる側)は、体の軸になるので直線的で動きが悪くなりやすく(股関節が開き難くなる)、一方、非重心側(体重が掛からない)は、利き足になるので動きが良くなります。この重心の左右差は、骨盤から背骨に傾斜を作ることに繋がります。

気が付くと“うつ伏せ”で寝ている

うつ伏せ寝をする

心臓疾患や呼吸器疾患のある人は、無意識にうつ伏せ寝をしていることがあります。

仰向けで寝ると胸が押しつぶされて胸が苦しくなるからです。うつ伏せの方が心臓や肺を圧迫しそうですが、実は、うつ伏せの方が楽なのです。

心の疲弊や心労が重なっているときも、うつ伏せ寝をしやすくなります。

また、側弯症などで、背中の盛り上がり(肩甲骨の出っ張り方)に左右差がある場合、仰向けで安定して眠ることが難しくなるので、やはり、うつ伏せ寝をします。

1日8時間以上パソコン作業をしている

一日8時間以上パソコンをする

パソコン作業をしている格好は、うつむき姿勢であることが多く、首の生理的前弯をなくし、首をまっすぐの状態(ひどい場合には逆アーチになる)に歪ませてしまうことがあります。

この状態をストレートネックと言いますが、ストレートネックになると肩こりや首痛を引き起こす原因になります。

足を組むクセがある

足を組んで座る

足を組むとそれにあわせて骨盤は9度傾くと言われています。組んだ側の骨盤が高くなります。骨盤の傾斜は、背骨全体に波及し、肩~首~顎~顔~頭にまで達します。

足を組んでいる人のほとんどが、顔も傾け顎の位置も中心にないのが見て分かります。この顎の傾きは噛む力にも影響を与えます。(約2割咀嚼力を減らします)

注:データ元:骨盤傾斜9度、咀嚼力2割減は 雑学読本 NHKためしてガッテン4を参照。

よく顔を傾けている。写真を撮る時などで直される

顔を傾けている

耳や目の高さに違いがある。鼻や顎が傾いているといった歪みは、利き耳、利き目、食べ物の噛み方などにより発生しやすくなります。

自律神経失調症や頭痛、めまい、首肩こり、顎関節症、耳鳴り難聴を起こしやすくなるので注意が必要です。

机に突っ伏したり、頬杖をついたりした生活を続けると起こりやすくなります。また、足を組むなどのクセがある人、側弯症の場合も顔が傾いて来ます。

腕を後ろで組む(たすき掛け)と、やり易い側とやり難い側がある

腕を後ろで組む

腕の上げやすい側と下げやすい側、また内旋しやすい側と外旋しやすい側の違いにより、たすき掛けに左右差が出てきます。

肩甲骨の動きも左右アンバランスになりやすいので肩こりが起こりやすくなります。

靴底のすり減り方が左右で違う

靴底のすり減り方

体に傾きがあると重心に左右差が発生しますので、靴底のする減り方も変わってきます。

いつも踏ん張って体重がかかっている側(軸足)の靴底はすり減りやすくなります。靴底のすり減り方に左右差が大きく出る方は、下駄やサンダルを履いて歩くと『カラン、コロン』と音に違いが出てきます。

利き足というのは足が長くなりやすいので、歩いている時も引きずりながら歩いています。つまづきやすくなる足です。

靴底を見れば引きずった跡が分かります。男性では、かかとの外側に引きずった跡がある方が多く、女性では、外反母趾や偏平足でかかとの内側が潰れてすり減りやすくなります。

上を向くのが難しい

上を向くのがつらい

パソコンやスマホ操作などで慢性的にうつむき姿勢をしている方の場合、上を向くことが難しくなってきます。レントゲンを撮ると「ストレートネック」と言われることが多くあります。

首は横から見たとき、生理的になだらかな前湾をしているのが正常なのですが、それがまっすぐになってしまっている状態です。“まっすぐ”なのに、体からみれば“歪み”なんですね。パソコン作業やデスクワーク、スマートフォンを長時間行っている方はご注意を。

首が前に出ている

首が前に出ている

ストレートネックの方に多く見られる「頭部前方偏位」の姿勢です。頭痛、肩こり、めまい、うつ、首の痛みなどが起こりやすくなります。

枕が合わない

枕が合わない

朝、よく寝違いを起こしたり首が痛くなりやすい。

寝違いをよく起こしたり、朝から首や頭が痛いと枕が合わないのかな?と思う人が多くいます。首から肩甲骨に歪みがあるといろんな枕を使ってみても安定し難くなります。

枕選びよりも、首や背中のゆがみを整えることが大切です。

スカートの中心がずれる。おへそが中心にない

スカートの中心がずれる

骨盤のねじれが大きい人は、それに伴ってスカートにねじれが生じてきます。体を支えている腰の筋肉や、お腹の筋肉、骨盤内臓器の位置に歪みがあることが分かります。

生理痛や便秘、腰痛、膝痛が起こりやすくなります。

肩ひもがずり落ちやすい

肩ひもがずれる

肩甲骨を吊り上げている肩拳筋に異常がある場合、肩を左右均等に支持固定することが出来なくなります。よって、肩の高さにも左右差が生まれます。肩が下がる側は、肩ひももずり落ちやすくなります。

首肩こりや片頭痛、自律神経失調症を起こしやすくなります。

頬杖(ほおづえ)をよくつく

頬杖をつく

頬杖をついた姿勢は、顎を前に突き出した格好になるので、ストテートネクで背中は丸くなり猫背の状態になります。

いちど頬杖を覚えてしまうと、頬杖をしないと頭が重く感じてしまうようになり、ますます頬杖をする時間が増えてしまい、悪循環に陥ることがあります。

慢性的な首肩こり、頭痛、顎関節症、自律神経失調症のある方は、絶対に止めましょう。

前屈すると背中の高さが左右異なる

前屈したときの背中の高さが違う

背骨がS字に歪んでいる側弯症の典型的な歪み方です。

喘息など呼吸器疾患も起こりやすくなります。