四十肩・五十肩に効果的な体操について
体操は症状によって使い分けが大切です
五十肩は別名をフローズンショルダー(凍結肩)とも言い、肩関節の硬直(硬くなって動かなくなる)を特徴としています。急性炎症期では、安静にして患部を冷やすことが大切ですが、慢性期においては、患部を温めて積極的に体操した方が予後良好です。
五十肩の体操は、いろいろありますので痛み方によって使い分けてください。
五十肩で体操(ストレッチ) を行う場合は、 無理をせずに行いましょう。 初めはゆっくりと、動きが良くなって来たら除々に可動域を広げ、症状の緩和を目指します。
☆ あなたに適した体操をチェック!
アイロン体操 (コドマン体操)codman
【激痛期】
椅子や机などで体を支えて安定させ、五十肩で痛い方の手にアイロンやペットボトル、ダンベルなど、おもりになる物を持って、静かに前後、左右にゆらします。
初めはゆっくりと、動きが良くなってきたら少しずつふり幅を広げていきます。
アイロン体操は、五十肩の中でも主に急性期に行います。 特に、腕が水平より上に上がらない場合に適しています。 下を向いた運動になりますので、肩関節にかかる負担が少なくてすみます。 無理のかからない程度に患部をストレッチする要領で行って下さい。
-ワンポイントアドバイス-
前かがみになって行う体操なので、腕を振っている反対側の背中や腰の筋肉に負担がかかり筋肉痛になることがあります。ですので、必ず、反対の腕で椅子や机、テーブルなどを使って体を支えるようにしてください。
コノリー体操 (コンノリー)Connolly
【慢性期】
五十肩の中でも主に慢性期に行います。 腕が水平より上に上がるようになって来たら、積極的に動かす様にします。
- 自分の肩より高い所(タンスなど)を握り、腰を落とすことによって肩関節が引き伸ばされる様にします。
- 健康な方の手で、五十肩のある方の手を握り、上に引き上げる。
- 両手を頭の後ろで組み、肘を開く。
棒体操
【快復期】
棒を両手で持ち、健康な方の手で五十肩がある方の腕を引っ張ったり、伸ばしたりし、更に積極的に肩関節の可動域を広げていき、ストレッチして行きます。
肩関節の動きが改善されはじめ、強い痛みも快復してきたら、一歩進んで、棒を使い、肩関節を大きく動かしてみましょう。
壁押し体操
【予防】
予防法としても使える体操です。 壁を使って、腕立て伏せを使う要領で行って下さい。
その他
【その他】
痛みが強く、肩関節が良く上がらないときに適しています。 指を使って壁を歩くようにして、少しずつ肩をストレッチし、可動域を広げていきます。