息苦しい

逆流性食道炎は、食道下部の締りが弱まって胸焼けなどの症状を呈する疾患でありますが、中には呼吸が苦しくなる症状(息苦しさ)を併発してご来院される方がいらっしゃいます。

胃、食道と呼吸器 一見関係がないように思えますが、実はそうではないのです。

逆流性食道炎の症状: 胃酸の食道への逆流によっておこる症状には、よく知られている定型的症状と意外と見逃され やすい非定型的症状があります。

定型的症状としては胸焼け(みぞおちから前胸部にかけての灼熱感)、呑酸(酸味や苦味を 伴って唾液の分泌が刺激される症状)、ゲップなどがあります。

非定型的症状としては食道の異物感や嚥下困難の他に、循環器症状として非心臓性胸痛(心電 図に異常がなく、前胸部の締め付けるような、圧迫されるような痛み)。呼吸器症状として慢性がいそう、咳払い、喘息、夜間の咳など。耳鼻咽喉科症状として咽頭部違和感、咽頭痛、嗄声、耳痛などがあります。また睡眠障害の一因としても注目されています。

逆流性食道炎の患者さんに、このような非定形的な症状はどの位の頻度で見られるのでしょうか。色々な報告がありますが、嚥下困難や食道異物感は約10~15%に、胸痛は約20%に、嗄声 は15%に、慢性がいそうや喘息様症状は約10%に認められるとされています。

そもそも、逆流性食道炎は、背骨が歪んだ結果、食道下部の噴門部も歪み、下部食道括約筋が弱り、胃液が逆流してしまいます。 (薬で胃酸を抑えることは可能ですが、弱くなった下部食道括約筋は薬で治すことはできません。 手技による施術や体操によるトレーニングが必要になります。)

その背骨のゆがみは、呼吸器と関連している部分があるのです。

内臓は自律神経の支配を受けてその機能を保ちますが、胃・食道と呼吸器を支配している自律神経の支配領域が隣接しているためや、一部共通しているため、逆流性食道炎と息苦しさが併発しおこることがあるのです。

また、呼吸の主力筋である横隔膜には、食道裂孔(しょくどうれっこう)という穴が開いていて、そこを食道を通るのですが、食道下部に炎症や機能異常があると横隔膜の運動が正常に行えなくなり呼吸が苦しくなったり胸苦しさが起こることがあるのです。

対処法は

施術により、背骨を整え、自律神経の機能を正常化し、横隔膜の位置調整を行う必要があります。