変形性膝関節症について
膝痛といえば真っ先にあがるのが、変形性膝関節症でしょう。 加齢とともに発症し、膝関節を構成する組織(軟骨・骨)に変形を起こしたものです。
軟骨部分は@退行性に変形(軟骨が磨耗し薄く弱くなる)し、骨の部分はA増殖性に変形(骨棘など骨に棘様の変形がおこる) します。
- 軟骨がすりへった場合、膝のクッションをする働きが弱まり、大腿骨と脛骨(膝の上と下の骨)が直接触れ合うことにより、関節の腫れは痛みが起こります。
- 骨と骨の磨耗が続くと、骨に棘のような突起(骨棘:こつきょく)が出現してきます。
症状の現れ方
膝の老化現象の一つで、膝関節の痛みと変形をともないます。
膝の痛みは突然始まるのではなく、じょじょに発症してしだいに進行していく特徴があります。
例えば、症状の初期では、「何となく膝がこわばる」 「歩き始めや立ち上がる時に重い感じがする」といった感覚です。
それからじょじょに進行して行き、正座痛、歩行痛、階段上り下り痛、運動開始痛、大腿四頭筋の萎縮、関節の腫脹、O脚、などが著明に現れて来ます。
変形性膝関節症の場合、症状は膝が腫れたり水が溜まったりします。(特に、体重がかかりやすい膝の内側に起こりやすい)
この膝に溜まる水は、関節の潤滑油のような働きをしていて、正常な人でも少量は常に分泌されています。しかしながら、膝の軟骨が磨り減って炎症が起こってくると、分泌がさかんになってきます。このころ、膝は熱をもって腫れがひどくなり、痛みも増してきます。
運動時痛も起こりますが、特に 動き始めに痛みを感じる(スターティング ペイン : starting pain)のが特徴です。 動いていると痛みは軽減してきますが、長時間の使用によって症状は増悪していきます。これを繰り返すことにより、膝の変形は進行しで痛む頻度は多くなり時間も長くなってきます。
原因を考える
変形性膝関節症の原因を、ひとことで言ってしまえば「加齢」です。 しかしながら、すべての高齢者に発症するわけではありませんので、他の生活的な要因(生活習慣)が大きく影響して発症します。
肥満、使いすぎ、O脚 など、膝関節に負担がかかる生活が膝の軟骨の磨り減るを早めます。
【 解説 】
膝の中には衝撃を吸収する役割の「軟骨」があります。
この軟骨は、大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)の間に挟まれ、それぞれの骨が関節を構成するとき滑らかな動きができるような働きがあります。 (ちなみに、この軟骨は、コラーゲンや水分などからできています)
しかしながら、使いすぎや老化により、この軟骨が磨り減ってくると上の骨(大腿骨)と下の骨(脛骨)がぶつかり合うことになって、周りの神経を刺激して痛みを感じます。
膝関節の周りには「滑膜(かつまく)」といって、関節を覆っている膜があります。この滑膜に絶えず刺激が加わると、その部位に炎症が起こるのですが、その炎症により、滑膜から関節液が過剰に分泌されはじめ、いわゆる「膝に水が溜まる」という現象がおこってきます。
本来この関節液は正常な人でも少量は絶えず分泌されており、膝に栄養を与える役割をしています。
原因は加齢などの老化といいますが、年を重ねたすべての人に変形性膝関節症が発症するわけではありません。
肥満などの生活習慣の見直しが大切になるわけです。
当院では、いかなる部分的な疾患においても 『身体全体の歪みから発症する』と考えています。特に、重心の偏りが影響してい場合が多くあります。







